札幌ラーメンの基本をじっくり楽しめる『蝦夷ラーメン 北の大地』

札幌ラーメンの基本をじっくり楽しめる『蝦夷ラーメン 北の大地』

新宿三丁目に昭和45年創業の『蝦夷ラーメン 北の大地』という老舗ラーメン店があります。どんな商売でも新宿で40年も営業できているということは、商売として十分成功していると考えて良いわけですが、『蝦夷ラーメン 北の大地』は新宿でずっと営業してきたわけではなく、かつて銀座で営業していた『石狩』が復活したのが『蝦夷ラーメン 北の大地』ということで、新宿には2008年より営業しています。かつての『石狩』もなかなかの人気店ということですが、どちらにしても東京の繁華街で数十年にわたって生き残っているということにはかわりありませんね。 場所は新宿三越の裏手、ファーストフード店が集まっている通りの、『disk union』が入っているビルの1階、いちばん奥まったところに『蝦夷ラーメン 北の大地』はあります。 考えてみれば、日本中のラーメン屋さんは、行列ができるようなラーメン店でなければ、または超個性的な味を提供していなければ、ラーメン店としては下に見られるのではないかと思ってしまうほどいろいろなラーメン屋さんがしのぎを削っているわけですが、派手な仕掛けなしに昔ながらの味を守り続けているラーメン屋さんだってあるわけです。 『蝦夷ラーメン 北の大地』は、いわゆる札幌の街中でみられる札幌ラーメンらしいスタイルのラーメン店で、いわゆる新しいスタイルのラーメンではありませんが、90年代までに見られた、また札幌に出張に行って夜飲んだ後に食べたおいしいラーメンが楽しめます。 メニューは味噌、塩、醤油といった分かりやすいもので、スープにとんかつ浮かせたバリエーションもあります。札幌ラーメンを知らない人にスープに浮かんだバターのようなあぷらが苦手と感じるかも知れませんが、これはラードがスープをしっかりと閉じているわけで、年代が上の人なら香ばしいラードの香りのラーメンに懐かしさを感じる方も少なくないはずです。 マスコミとタイアップして盛り上がっていた創作過剰なラーメンから、いつか『北の大地』のようなベーシックなお店が見直されるのではないでしょうか。