中札内村の『北の大地ビエンナーレ』

中札内村の『北の大地ビエンナーレ』

北海道帯広の南に位置する中札内村は、最近ではタレントの田中義剛が経営する花畑牧場があることでも知られる自然豊かな小さな村(総人口4000人あまり)です。一時は帯広への合併も協議されていたこともありましたが、住民投票の結果過半数の反対によって、合併を断念しています。 こんな小さな村で1年おきに行なわれているイベント『北の大地ビエンナーレ』は北の大地の風景・風物をテーマとした全国公募展、「2年に1度の美術館」です。つまり開催地は北の果ての小さな村ですが、全国規模の芸術のイベントなのです。公募作品数は、年々増えており、2009年の『北の大地ビエンナーレ』では1100点を超えるテーマ作品が公募されています。2011年にも、8回目となる『北の大地ビエンナーレ』は開催され、中札内村文化創造センターで7月10日から8月7日までの期間で行なわれました。 公募される作品は5月ごろに審査され、その中から北の大地大賞、中札内美術村賞、優秀賞などの各賞が決定されます。実際の『北の大地ビエンナーレ』では、受賞作品を中心に選りすぐりの絵画が展示されます。 第8回の『北の大地ビエンナーレ』では花フェスタもあったことで、美しい花々を楽しむことができたようですし、六花亭の中札内美術村では、ホワイトボディの無地Tにアート作品をプリントしたTシャツを、広大な敷地に並べて干した「Tシャツアート」も楽しむことができました。 中札内村は交通が不便ですから、公募作品を出品することで参加することはできても、実際に足を運ぶとなると大変です。もちろん個人的に行くのであれば良いですが、たとえば高校の美術部などで行くといったような公的なイベントでは、費用の問題もあってなかなかまとまって参加できないかと思います。でも期間はほぼ一ヶ月たっぷり設けてありますので、美術に関わっている友人と連れ立って行くということなら、もちろん全然問題ないでしょう。 受賞作品はどれもレベルの高い素晴らしいものばかりですし、中札内村という環境と作品に描かれた世界観が見事にマッチしているので、心に訴えかけられるものが非常に大きいと思います。また2年に1度というスローな感じも良いのではないでしょうか。でもここで展示された作品は、中札内村文化創造センターで秋ごろに行なわれるクラシックやジャズなどのコンサートの際にまた展示されます。このコンサートは大抵1日だけのイベントですが、夏に受けた感動を、秋にまた同じ場所で、今度は音楽とコラボレートさせたものを体験できます。 一度来ると多くの方が好きになってしまう、不思議な魅力を持つ中札内村。時間に余裕のある方は夏だけでなく秋にも訪れてみてはいかがでしょうか。